こんにちは、デザイナーとして生き抜くヒントなどをブログで発信している楽大舎です。
偉人たちの名言をデザイン化するプロジェクト「コトバグラフィー」。
今回は天下統一を成し遂げた徳川家康編です。
幼少期から人質生活などを経験した家康は私には辛抱の人に見えました。
その辛抱とは、忍耐力であり相手や自分の心との戦いには重要な要素となります。そんな家康の名言の中にも忍耐力は感じます。
そして、我慢をし相手が我慢できなくなったところを攻める武将だったのかなと想像を広げて見ました。
家康に関してはいろんな歴史が示すような人柄であったり戦術であったり知られている事も多いですが、今回は私なりの家康像としてデザイン化してみました。

コトバグラフィーって?

「コトバグラフィー」とは、文字をデザインする「タイポグラフィー」と「言葉」を掛け合わせた造語です。
コトバを発した人の感情や背景・思想などを考えデザイン化してみようという試みです。

今回のデザインコンセプト

今回のデザインは家康の武士としての気構えと天下人としての重厚感をコンセプトとしました。
どっしりと陣を取る家康を細かいパスでイラスト化する事で家康の気勢や気構えを表現しています。
名言となるコトバはその意味を私なりに家康ならこの解釈で、という考えで文字もデザインしています。
5回を通してデザイントーンを変えずに家康のコトバを視覚的にも意味を持たせ発信しました。

Vol.1 最も多くの人間を喜ばせたものが、最も大きく栄える。

難しいバランス感覚ですよね。
人の為に動くとその分自分にも帰ってくるという事でしょうが、メリットだけを考えて動いても相手にあざとく映るでしょうし。相手によっては恩をあざで返す人もいるでしょうし。
特に家康なんて、部下やライバルの武将との関係性でその喜ばせ方も変わるでしょうし、難しい舵取りだったと想像します。

Vol.2 世におそろしいのは、勇者ではなく、臆病者だ。

そうでしょうね。
すごく共感できるコトバです。
臆病者はすぐに裏切りますしね。

Vol.3 決断は、実のところそんなに難しいことではない。
難しいのはその前の熟慮である。

決断前の熟慮には判断材料としての知識や勘が求められます。
正解に近い判断ができるように知識を増やしておきたいと思いました。
最大の不幸は無知かもしれませんね。

V0l.4 重荷が人をつくるのじゃぞ。身軽足軽では人は出来ぬ。

はい。私、できない・やらない理由ばかり探してしまいます。
そして、だからしょうがないでしょ。…と
これがあるから出来ないとか全て言い訳でどんな状況・環境でもできる人はやるんですよね。心に響きました。

Vol.5 滅びる原因は、自らの内にある。

そうですね。
対人のスポーツ競技にしても、相手と戦う前に自分の心に勝ってこそ相手に勝てるというものです。それを国という大きなものに例えるとそういう事なんだと思いました。

徳川家康の文字デザインの作り方

アドビのイラストレータをお使いの方でしたら、簡単に再現できます。
今回は斜線ですが、オブジェクトを変えれば様々なバリエーションが可能です。ぜひ、トライしてみてください。

まとめ

若い頃は感情が表に出てしまう家康だったようですが、自らの体験から多くを学び、慎重さ、冷静な分析力を身につけていったのでしょう。
「勝つ事ばかり知りて負ける事を知らざれば其の害身に至る」という。
失敗を恐れがちな人間にとって心を揺さぶられる言葉も残しています。
天下統一を成し遂げた家康ですが、その道のりは失敗も多数あったようです。
その失敗から学び次の戦に備えたのでしょうね。
歴史から学ぶことは沢山ありそうです。