こんにちは、デザイナーとして生き抜くヒントなどをブログで発信している楽大舎です。
偉人たちの名言をデザイン化するプロジェクト「コトバグラフィー」。
「コトバグラフィー」とは…、名言を残した偉人のイメージとその名言を組み合わせてデザインしていくモノです。今回は戦国時代を代表する武将の一人、織田信長です。

戦国の三英傑の一人、織田信長

戦国の三英傑の一人、織田信長。木村拓哉さんが織田信長を演じて話題の映画「レジェンド&バタフライ」。この映画は、織田信長と濃姫を主人公に、激動の戦国時代を生き抜いた“男と女”の30年の軌跡を描く物語だそうです。
令和の時代になってもやはり時代劇の主役は三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)ですね。
天下統一の夢を描いた織田信長は尾張国(現在の愛知県)に生まれ地方の領主として天下人への歩みをはじめました。その後の生い立ちは数々の歴史書物やドラマ化などで広く知られているところです。詳しくはこちらをご覧ください。また、この機会に歴史を追っていると織田信長の新たな一面に巡り会えるかもしれませんよ。

なので、今回は私なりに考察〜コトバグラフィー化するに当たって切り口を二つ設定してそこからデザインコンセプトを考えました。

「一眼二足三胆四力」と「最強の気当たり」の二つを切り口に名言「臆病者の目には、敵は常に大軍に見える」をコトバグラフィー化して考察してみようと思います。
あくまでも個人的な考察で史実などに沿ってものではありませんのでご了承ください。

名言「臆病者の目には、敵は常に大軍に見える

この名言に感じるのは、敵と戦う前にまずは自分の心(恐怖心など)に勝たなくてはいけないということです。

切り口1.一眼二足三胆四力

この名言には、剣道の教えにある「一眼二足三胆四力」という教えとのつながりを強く感じます。
「一眼」とは、剣道において一番大切なのは眼。動きや気勢から相手の考えていることを見破る眼力。そして、状況を的確に判断し突破口を見つけ活かす洞察力が大切という事です。
「二足」とは、手先の技(テクニック)に頼るのではなく、相手を仕留められるだけ打突力を生み出すには、足の踏み込み、ひきつけにが大切との事です。「三胆」の胆は胆力です。不動心、度胸、落ち着き、冷静さの大切さを示しています。
「四力」。いくら技を知っていてもその技を出せる基本的な身体能力を身につけておかなければいけないという事です。フィジカルも大切という事ですね。

この四つが修得されていれば、「敵が常に大軍に見える」なんて事は無くなります。敵と相対した特に自分の方が格上に感じ余裕を持った戦いができ、戦いを優位に進められるはずです。逆に相手は嫌でしょうね。

この剣道の教えって仕事においても使えそうな考え方ですね。

切り口2. 最強の気当たりを持つ、織田信長。

気当たりとは、 立ち会ったときに、相手の当たりや反応を見るために相手に対して活気を発してみること。だそうですが、私の考える気当たりとは、相対した時の威圧感や恐怖心を与える気の強さです。
その気当たりが信長は最強に強かったと想像しています。その強さ故に、信長の残忍説が生まれた様にも思います。
私の考察では、その残忍性とは躊躇なく事を進める事への恐怖心が信長の周りの人にはあったのではと感じます。それは、刀を抜いた時にもそうでしょう。
刀を一度抜いたら相手を必ず切るという気構えだったのだと思います。
しかし、天下人まで上り詰めた信長です。ただの残忍な人斬りではなかったと思います。なので勝手な思い込みですが、簡単には刀を抜かなかったのではないでしょうか?刀を抜くという覚悟がわかっている方だったと思います…と思いたいです。

上記の切り口2つからデザインコンセプトを…

天下人への揺るぎない覚悟

としました。
表現方法としては緊張感の演出で名言をグランジ加工しました。
血なまぐさい戦国武将の目に揺るぎない覚悟を表現しました。

加工の技法は下記のブログで紹介しています。

ぜひお試しください。

コトバグラフィー、いろいろ。

ぜひ、ご覧ください。