こんにちは。
グラフィックデザインを中心にフリーランスデザイナーとして活動している楽大舎【らくだいしゃ】です。
このブログでは、デザインを生業として25年間生き抜いてきた中で修得したデザイナーとして生き抜くちょっとしたテクニックを紹介していきます。
デザインのスキルを上げたい方に是非!ご覧いただき実践していただきたい内容となっています。

今回はパンク風のタイポグラフィーの作り方をご紹介します。
そこで、順を追って紹介するために架空の案件を用意して作り方をお見せしていきます。

それでは、始めていきましょう!

【架空案件】THE CLUTCH新曲のコンセプトアート作成

ご存知初老パンクバンド「THE CLUTCH」が待望の新曲をリリース。
その曲のコンセプトアートを作るというのが今回のお題です。
このコンセプトアートにより、メンバー&スタッフが同じイメージを共有し、同じ方向を向いて進み出すシンボルとなるビジュアルとなります。

●初老パンクバンド「THE CLUTCH」とは…下記のブログを参照ください。

【曲目】No,Teacher! No,Futuer!?

人にモノを教わるのが苦手なボーカルが独学には未来がないのか!?いや、独学こそが未来だろう!と歌いあげている。伝達と遮断を繰り替える「THE CLUTCH」らしい楽曲だ。

そこで、まずはビジュアルコンセプトを設定。

コンセプト:過去に学び、未来を歌う!

人は過去に学ぶべきことが沢山あるはずだ!
それは人から学ばなくても、今の時代だれでもが自分で必要な情報を調べられる。その学びから未来を見て、未来を歌う事が出来ると考えた。
そこで、モノトーンの古い教壇の写真を使い過去を表現。
そこ黒板に「THE CLUTCH」的なタイポグラフィーで曲名を入れてビジュアルを作る。
この事で過去から学び未来へのメッセージソングとしてのビジュアルを発信する。

重要な書体選び

同一の単語の中で書体を複数使っていきます。
この事で既成概念をぶっ壊すパンク的タイポグラフィーのベースを作っていきます。

文字を加工し質感を加えます

曲名タイトル部分はチョークで汚したような、傷をつけたような加工を加えます。
汚す素材となるものを用意してアウトライ化した文字の背面に図のように配置していきます。そして、オブジェクトからクリッピングパス〜作成をして加工が完了です。
この作業を全ての文字に行います。

「THE CLUTCH」のロゴは汚す素材を用意し文字の上に配置します。そして素材と文字を選択しパスファイダーの中全面オブジェクトで型抜きを加え汚していきます。

破れた紙の加工はパスツールを使い細かく破れた感を描いていきます。
そして、汚す素材を用意して破れて紙の上に重ねます。その時に破れた紙の色がY100%であればY100%+K10%くらいのトーンで入れると馴染みます。

完成

今回のタイポグラフィーの作り方は様々な場面で応用して使えるスキルです。汚す素材を変えただけでまた違ったテイストとなります。
ぜひトライしてみてください。



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