こんにちは。
グラフィックデザインを中心にフリーランスデザイナーとして活動している楽大舎【らくだいしゃ】です。
このブログでは、デザインを生業として27年間生き抜いてきた中で修得したデザイナーとして生き抜くちょっとしたテクニックを紹介していきます。
デザインのスキルを上げたい方に是非!ご覧いただき実践していただきたい内容となっています。
今回は、カラオケ喫茶「おとづれ」という架空の店舗を設定してこの店のロゴができるまでを主に考え方を中心にご紹介していきます。
では、始めていきましょう。
カラオケ喫茶「おとづれ」とは…!?
今回の店舗は地方の人口10万人ほどの町にある昭和53年の開店した地域に根ざしたカラオケ喫茶である。
内装はいわゆる純喫茶のそれで、重厚なソファーが印象的だ。訪れた人はカラオケを楽しんだり、レコードもかけみんなで合唱したりしてお客さん同士が共有の時間を過ごしている。なんともいい感じの店なのだ。
そんな「おとづれ」なのだが、お客様の高齢化に伴い客足は減少。
そこで、2代目の店主が若者にも昭和の感じを楽しんでもらい、高齢の常連客と若者の憩いの場として客層を広げていきたい。
その為のキービジュアルが欲しい!…というのが今回の依頼である。
依頼主からのヒアリングと、現状分析などを踏まえ、コンセプトを設定します。
このコンセプトが最後まで軸となりますので、様々な角度から検証して設定しましょう。
コンセプトを「昭和の安心感」と設定
コンセプトの「昭和の安心感」とは大人が大人としての責任を果たす事で、子供が子供らしく入られた時代を言語化しました。
そこで、このコンセプトを表現するのにわかりやすい対象物を見つけます。
方向性の空気感は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日’64」
この人情模様を描く映画の一部分の設定に「おとづれ」を置き換えてみます。
●頑固だけど情に厚く頼りになる父親→「おとづれ」の店主
●おおらかな母親→人生経験豊富な常連客
●子供達→新規にアプローチする若者
人情に厚く頼りにある店主と人生経験豊富な常連客とおしゃれ空間に疲れた若者たちの憩いの場となり、人情模様を映し出す店として「おとづれ」を位置付けました。
また、ロゴの題字は昭和の町並みによく見かけた、たばこの看板の題字を参考にデザインしました。
このことにより、若者には新しく、高齢者には見慣れた安心感を発信でき、昭和の安心感というコンセプトが表現できました。
完成
以上のコンセプトのもと完成したロゴマークです。
今回はロゴマークをデザインするときのコンセプト作り部分を中心にお話しさせていただきました。
実際のデザインする上でのスキルは下記のブログを参考にしていただければ再現できると思います。
ぜひトライしてみてください!