こんにちは。
グラフィックデザインを中心にフリーランスデザイナーとして活動している楽大舎【らくだいしゃ】です。
このブログでは、デザインを生業として25年間生き抜いてきた中で修得したデザイナーとして生き抜くちょっとしたテクニックを紹介していきます。
今回は、私も未経験からデザイナーになった一人として、あなたの個性と人材価値をアピールできる紙ポートフォリオの演出方法を紹介します。このブログがデザイナーを志して就活している方のヒントと武器になれば幸いです。
今回は演出テクニック重視の内容となっています。紙ポートフォリオの必要性&基本的な作り方は別ブログで公開していますのでそちらも合わせてご覧いただけると嬉しいです。
ポートフォリオ作成はセルフプロデュース力がアピールできる絶好のチャンスでありツールだと考えています。これから、デザイナーになりクライアントの事や物をプロデュースしていくのに必要な要素を存分にアピールするには演出が必要です。その演出方法を3つ紹介します。
それでは始めていきましょう。
1.紙芝居風の演出
紙芝居風とは、ポートフォリオを物語風に繋げるポイントを作り次のページへ期待感を持たせ見ていただく工夫をする演出をしたポートフォリオです。
紙芝居は演じるものです。もちろん、演者はポートフォリオの制作者であるあなたで観客は面接官ということです。
また、あなたはこの様な設定をイメージしてポートフォリオの構成を演出する演出家、監督でもあります。
そうです。セルフプロモーションです。
いかに自分の強みを紙芝居風の演出でアピールできるかです。
では、具体的にどの様に次のページへの期待感を醸成させ、次のページを見てもらうことができるのか、具体的なテクニックを紹介します。
●番組テロップ風に1ページを使い予告!
コンセプトと作品の間いに1ページを使い間をとり、期待感とポートフォリオの流れを作ります。
●吹き出しで次のページの予告を!
吹き出しは次のページへの予告としての機能を持たせます。
この様に次のページ、特にアピールしたいページへの導入口として効果的だと思います。
自分の強みを大きな声でアピールし、しっかりと見てもらいましょう。控えめになる必要はありません。
2.キャラクターをナビゲーターに
あなたのポートフォリをナビゲートして伝わりやすくしてくれるキャラクターを設定してページを気持ちよく捲っていってもらう演出をします。
わかりやすく例えると、TBSの長寿番組「世界ふしぎ発見」の構成です。この番組の中でミステリーハンターなるナビゲーターが世界の不思議(知ってほしい事)を紹介し、途中にクイズ形式を取り入れ視聴者に興味を持たせ伝わりやすくしています。
この手法(構成)をあなたのポートフォリオに置き換えてみましょう。
知ってほしい事&伝えたい事は、もちろんあなたという人材です。そしてこんな考えでこんなデザインスキルがあります。という事を伝えたい分けです。
視聴者は、面接官であり企業側の採用担当者です。この人たちを飽きさせる事なく、なおかつ興味を持たせる事がナビゲーター演出の目的です。
では、キャラクターですが、イラストで自分で作るのが最適です。
イラストが苦手なんて言ってられません。実際の現場にデザイナーとして入ればイラストもなんとかしなければいけませんので、ここはあなたの本気度を見せましょう。
ただし、キャラクターのクォリティーがあまりにも低いとポートフォリオ自体のクォリティーも低くなってしまいますので本末転倒です。
この場合は、潔くフリーのイラスト素材や写真の中から自分のポートフォリオのテイストに会うキャラクターを見つけて使って下さい。
ポートフォリオは採用選考に勝ち抜くための一つの大切なツールですので、妥協は禁物です。
例えばこんな感じです。
キャラクターが各項目を説明しナビゲートしていきます。
3.巻物風の演出
この演出の特徴はページを捲る事なく作品を構成できる事です。
ですので、この利点を生かした構成にしなければ意味がありません。
なぜ、巻物風のポートフォリオにしたのかという事がはっきりと伝わらなければいけません。「このポートフォリオだから巻物風なんだね」と採用担当者に思わせたら成功です。
ただし、企業によっては提出ポートフォリオの規格がある場合もありますので、要件をしっかり確認するか事前に確認して置く事をおすすめします。
デザインスキルは経験や努力次第で身につきます。まずは、あなたのセンスをアピールするのも一つの演出だと思います。
ライバルとの差別化は間違いなしの体裁ですが、内容が伴わなければ奇をてらっただけの者となってしまいます。
どの様な内容にするのかよく考えてから進めてみて下さい。
まとめ
今回はグラフィックデザイナー目線で演出方法を紹介しました。
自分のデザインのテイストや人材価値をアピールできる方法を見つけてデザイナーとしてデビューできる様に祈っています。
私自身、未経験からデザイナーとなった身です。皆さんの大変さも理解しているつもりです。夢に向かって頑張っている皆さんのお役に少しでも立てれば幸いです。
綺麗に見せるのは最低条件として、人と違ったアプローチで自分の強みを思いっきりアピールしてください。