こんにちは。
グラフィックデザインを中心にフリーランスデザイナーとして活動している楽大舎【らくだいしゃ】です。
このブログでは、デザインを生業として25年間生き抜いてきた中で修得したデザイナーとして生き抜くちょっとしたテクニックを紹介していきます。
面接時に必要になるのがポートフォリオです。デジタルの時代だからこそ紙ポートフォリオの作成ポイントを紹介します。私自身、未経験からデザイナーになった一人として、このブログがデザイナーを志して就活している方のヒントと武器になれば幸いです。
今回はグラフィックデザイナー目線でWeb上にたくさんあるレイアウトや台割りのテンプレートではわからない見せ方・伝え方のテクニックを紹介したいと思います。
私はポートフォリオ作成はセルフプロデュース力がアピールできるツールだと考えています。これから、デザイナーになりクライアントの事や物をプロデュースしていくのに必要な要素を存分にアピールしましょう。
それでは始めていきましょう。
セルフプロデュース力をアピール!
自分はどこで勝負していくのか?
まずは自分を冷静に分析して強みを見つけます。その得意なところで勝負です。
社会人としての最低限のコミュニケーション能力は必要ですが、あとは苦手な事に少し目をつぶりましょう。
自分の得意なところをポートフォリオにおいても存分にアピールしましょう。
嘘はいけませんが少し盛るぐらいが日本人のは丁度いいかもしれません。
セルフプロデュース力はその会社に入った時にクライアントの事、物をプロデュースするのに必要な能力ですので、絶好のアピール要素です。
なぜ紙ポートフォリオが必要なのか。
ポートフォリオが必要となる場面は面接です。デジタル時代においてWebポートフォリオは当たり前かもしれません。例えば、動きをつけた展開のデザインを見せるのには必須ですよね。
そこにプラスして紙媒体ならではのこだわりを持った紙ポートフォリオがあなたのアピールツールに加わったらどうでしょう。他の応募者との差別化になることは想像がつきます。
また、紙ポートフォリオは面接会場の環境に依存しないで確実に必要な情報を手にとって見ていただく事ができます。
ポートフォリオにタイトルをつけましょう。
本のタイトルが重要な様に、ポートフォリオにもあなたの強みやあなたのポートフォリオの内容が表現されたタイトル設定しましょう。まるで物語が始まる様に。
ただ、デザインされたポートフォリオと入っているより目を引く事は当然です。
例えば…
真剣に本気で取り組む体力と思考がある事が自分のアピールポイントであれば、「真剣」というタイトルでタイトルロゴを真剣(刀)でスパッと切り口があるデザインにして、サブタイトルとして〜切れ味鋭いアイディアを出します〜みたいな事です。
基本的なデザインスキルをアピール
ちなみにコンセプト設定やレイアウト&台割りの参考とするのに私のお勧めは会社案内のデザインです。会社案内は自分たちの会社の強みだったり、プロフィールを伝えるツールですのであなたのポートフォリオと伝えたいう要素が同じだからです。そのテンプレートの中でいかにきれいな文字組ができるかが最終的なクォリティーを上げることになります。
具体的には下記の事を実践して下さい。
ポートフォリオのレイアウトや台割りは無料のテンプレートで良いと思います。ここで時間をかけるのはやめしょう。
ちなみにコンセプト設定やレイアウト&台割りの参考とするのに私のお勧めは会社案内のデザインです。会社案内は自分たちの会社の強みだったり、プロフィールを伝えるツールですのであなたのポートフォリオと伝えたいう要素が同じだからです。
そのテンプレートの中でいかにきれいな文字組ができるかが最終的なクォリティーを上げることになります。
具体的には下記の事を実践して下さい。
●文字の大きさ・文字数によってきれいに見える文字組を見つける。
余白によって文字の大きさは決めますがその文字のポイント数によって行間の取り方次第で窮屈に見えるか、スッキリとみやすくなるかが決まります。
日頃からきれいだなと思った雑誌の文字組を級数表などを使って級数・字間・行送りなどをチェックして真似をしてみる事をおすすめします。数をこなしていくときれいに見える組み合わせが掴めるようになります。
http://www.ouraidou.net/tsu-han/Q-su.php
●文字ヅラをしっかり揃える。
画面を最大限に拡大して字ヅラを揃えましょう。地味な作業ですがこういう作業の積み重ねと意識が最終的な仕上がりの良さに繋がります。
●平仮名は漢字より1P程サイズ
特にゴシック体で見出し部分を作る時です。字間はカタカナなど文字により調整するとよりきれいな見出しが作れます。
本文やキャプションでこの作業はいりませんが、文末に〇〇です。の「で」と「。」の間はツメる作業をおすすめします。
上記の実践により基本的なグラフィックスキルを備えていることもアピールできます。
紙&装丁にこだわりましょう。
ポートフォリオを作るときに設定したコンセプトや自分の強みをデザインで表現すると同時に紙もコンセプトを表現できるものを選びましょう。
例えば、手作業を取り入れたデザインが得意な人は「パチカ」という紙で表紙を作れば手に取った時に手触りと見た目で温もり感・優しさというコンセプトをアピールできますよね。
他にも色々面白い紙はありますよ。
https://www.takeo.co.jp/finder/main/pachica.html
余談ですが、本のタイトルが重要な様に、ポートフォリオにもあなたのデザインが反映されているタイトル設定しましょう。まるで物語が始まる様に。
それと装丁も重要だと考えます。
もちろんコンセプトに沿わなければ伝えるべきことがバラバラになってしまいますが、コンセプトを表現できるものであればセンスもアピールできます。例えば、巻物風のポートフォリオがあっても良いと思います。面接の時に木箱から巻物風のポートフォリオを取り出しプレゼンしたら演出として最高だと思います。
相手はデザイン事務所です。型にはまったプレゼンより遊び心も重要です。この人がうちの社のクライアントのデザインをしたら面白いかも…と思わせたいですよね。
スキルよりセンスを売り込みましょう。
今回は具体的なレイアウトやコンセプトワークではなく、グラフィックデザイナー目線できれいに見せる・的確に情報を伝える為のテクニックを紹介しました。
紙ポートフォリオの作り込みによって他の志望者との差別化をはかり面接を勝ち抜いて下さい。紙ポートフォリオで得られるメリットが必ずあります。デザイナーを目指している未経験転職者・学生の皆さん、スキルを身につける事と同時に自分の強み(武器)を見つけましょう。
そして、自分の人材価値を大いにアピールして下さい。
私自身、未経験からデザイナーとなった身です。皆さんの大変さも理解しているつもりです。夢に向かって頑張っている皆さんのお役に少しでも立てれば幸いです。
綺麗に見せるのは最低条件として、人と違ったアプローチで自分の強みを思いっきりアピールしてください。