グラフィックデザイナーの強みはこれ！　コンペに勝つ為のデザインテクニック。

こんにちは。
グラフィックデザインを中心にフリーランスデザイナーとして活動している楽大舎【らくだいしゃ】です。

このブログでは、デザインを生業として25年間生き抜いてきた中で修得したデザイナーとして生き抜くちょっとしたテクニックを紹介していきます。
デザインのスキルを上げたい方に是非ご覧いただき、実践していただきたい内容となっています。

今回紹介するのは、時間と素材がなくてもコンペに勝つ為のデザインスキルを紹介します。

コンペ案件などでプレゼンテーション時にビジュアルを出したいと営業から言われる事ってよくありますよね。
ただ、コンペの段階ではビジュアル作りに必要な情報や素材が揃わない場合がほとんどです。
そんな時に力を発揮できるのが私達グラフィックデザイナーです。
できる限りコンペの要件を把握してプレゼンテーション時に提案する企画のイメージを伝わりやすくする為のビジュアルを作れるからです。
それも時間をかけずに効果的な！

今回紹介するテクニックを覚えておくと便利な方
●アドビのイラストレーターをお使いの方
●若手のグラフィックデザイナーの方
●グラフィックデザイナー志望の学生の方
●独学でグラフィックデザインを副業としている方
●デザインのスキルを増やしたい方

まず、今回のテクニックを紹介するのに架空の案件を設定しました。

【コンペ案件】
日本全国の風光明媚なスポットを観光資源として次世代に残したい。
そして、環境問題を観光資源へと結びつける為に持続可能なシステムを構築したい。また、温室効果ガス排出量削減への意識の醸成を図りたい。
これらの要件を満たせる実施可能な企画コンペ。

【提案する企画内容】
GoToトラベルの兄弟キャンペーンとしての位置付け。
キャンペーン開催都市の風光明媚な場所をたくさん周遊して欲しい。
その為に特設サイト上で参加登録、スタンプ取得、賞品申し込みまで全てが参加者のスマホで出来るサイクリングでのスタンプラリーを開催。
参加者はチャックポイントにあるQRコードを読み込みスタンプをゲット！
スマホでスタンプを集めるとお得に旅が出来るというもの。
人との対面を極力減らしたコロナ禍での参加者にうれしい企画。
また、自転車での移動で環境への配慮も考えられている。

題して…「GoToサイクリング〜スタンプラリー in〇〇」
※〇〇は開催都市名が入ります。
例）GoToサイクリング〜スタンプラリー inしまなみ
●ターゲット層はサイクリスト＆サイクリスト予備軍など

このキャンペーンタイトル「GoToサイクリング〜スタンプラリー in〇〇」をロゴ化し、キービジュアルとして告知ツールに反映して展開していきます。

1、まず全体のトーンを決めるデザインコンセプトを設定

コロナ禍においても、サイクリストに観光業者にうれしい！地球に優しい！キャンペーン企画。そして、サイクリストに優しい風光明媚な街がある事を知ってもらい、来てもらい、自然環境の大切さを実感してもらいたい。
この想いをスタイリッシュでありながら、サイクリングイメージを持たせたデザインでキャンペーンの開催を表現していく。
そして、出来上がったのが下記のキャンペーンタイトルロゴです。

それではロゴ作成の具体的な作り方を紹介します。

2、タイトルロゴのタイプフェスを作る

サイクリング時の風の流れや爽快感をイメージして文字を作っていきます。
スタイリッシュなサイクリストに向けてエッジの効いたロゴを作成します。

【長方形ツール】で横3：縦2.5の四角を作りこの中で文字を作ります。
その四角の中に下書として新ゴUなどの太い書体をBL20％で入れておくと
バランスが取りやすいです。

下書きの書体の文字の太さを参考に二本の長方形を用意します。
太い方を縦棒、細い方を横棒に使って文字を作っていきます。
※下書き文字の斜めになっている部分は今回作るオリジナルフォントでも角度がつく部分です。角度は「サ」の画像でピンクになっている部分をベースに各文字で調整していきます。

この作業を全ての文字で繰り返して一文字づつ作っていきます。
全ての文字が完成したら下書きと四角の線を削除します。
同じ要領で「スタンプラリー」の文字も作ります。
その後、ツールの【シアーツール】角度15度で疾走感を出します。

さらに、ツールの【シアーツール】で「サ」の赤丸部分をクリックした後にシフトキーを押しながらカーソルを上に上げ下記の様な角度をつけます。これで、タイプフェイスは完了です。

3、GoTo旗部分の作成

アイコンとしてサイクリストのシルエットを設定。幅広い人たちへのアプローチとして、イメージが限定されにくいアイコンとしました。
シルエットの作成ですが、イメージしているものを無料写真の中で探してダウンロードします。その画像をイラレ上で輪郭をツールの【ペンツール】でトレースして編集可能なベクターデータとします。