こんにちは。
グラフィックデザインを中心にフリーランスデザイナーとして活動している楽大舎【らくだいしゃ】です。
今回は私の中の80年代を一部再生してみたいと思います。
10代の多感な時期を過ごした80年代。
世の中には楽しそうな大人達がたくさんいました。
私が見ていた「楽しそうな大人達」。それは、仕事でマジメにふざけて何かを生み出し発信していたクリエイター達でした。そんな大人達に憧れ、背伸びをして真似ごとをしていたのが私の80年代です。
コロナ禍の中、世の中には閉塞感・不安感などなど、物事をマジメに捉える人程メンタルがとても疲れている様に感じます。
そんな今だからこそ、マジメにふざけて世の中を扇動していたクリエイター達がいた80年代を再生し「ふざけ方」のヒントを探り、メンタルケアをして頂きたいと考え今回のブログのテーマとしました。
ただ、80年代を総括して語る事など私にはできません。私が見て感じたほんの一部の80年代を紹介させていただきます。
そこから、皆さんのアンテナに引っかかったことがあれば、検索して探求していただけると嬉しいです。
では、楽大舎的80年代を再生します。
カルチャーとなった広告
広告がカルチャーとなっていた80年代。業界ではコピーライターやアートディレクター、プランナーと言われるクリエイター達によって作り出された多くの広告が世の中を扇動していました。また彼らは広告という枠に収まる事なくTV、ラジオ、雑誌などのメディアの中でマジメにふざけていました。その姿が10代の私には自由に、そしてかっこよく見えたんです。
当時の私がクリエイター達の生みの苦しみなど知る余地もありません…。
その中でも、私が思う「マジメにふざけていた人=マジふざクリエイター」 は、大貫卓也さんです!(すみません。)
数々の賞を総なめにした、言わずと知れたスーパークリエイターです。なので、私が解説する事もプロフィールを紹介する必要もない方です。
というか、ステージが違いすぎて私にはわかりません。
(左)史上最低の遊園地。(1990年4月1日)
「くるんじゃなかった!!」と頭をかかえるお父さんのビジュアルが強烈な新聞広告です。4月1日のエイプリルフールにあわせて掲載されました。
(右)「プール冷えてます」(1986年)
シンプルなコピーにちょっととぼけたペンギンのビジュアル。
としまえんプールの魅力をストレートに表現しています。
引用:http://www.toshimaen.co.jp
昨年惜しまれながら閉園したとしまえんの広告を手がけられてた方です。
この企画をクライアントにOKと言わせた事が何よりすごいです!
ストップ・ザ・ニューウェーブ
70年代に活躍したアーティストがアイドルという媒体を通してヒット曲を量産。彼らにとってみれば巨額のお金が動くプロジェクトでも自己表現の場だったのかもしれません。
その中でも私が思う「マジメにふざけていた人=マジふざクリエイター」は、桑原茂一さんです!(すみません。)
ご存知「スネークマンショー」のプロデユーサーです。
ナウなヤングにウケました。
桑原さんはフリーペーパー「Dictionary(現:Freedom Dictionary) 」を発行していて、地方の私には入手困難なフリーペーパーでした。それでも頑張って入手。大事に保管していたものです。
当時は、海外の雑誌を日本版にして発行していたお洒落な雑誌が多かったのですが、作り手の温度感が伝わってくるDictionaryが大好きでした。
そんな私ですが、20数年前にDictionaryの「ローカルディクショナリー」という企画で2ページを作らせていただいた事があるんです。桑原さんは私の様な無名のデザイナーのネタに目を通してくれ、企画の2ページをくれました。全く鎧をつけずソフトな懐の深い大人という印象でした。この経験が自信になりフリーランスとしてやって来れた要因の一つだと思っています。
まとめ
80年代を自分の中で再生してみました。
この機会にそれぞれの見方や検索ワードで80年代を再生して、何かやろうとしている事、悩んでいる事などの進むべき方向のヒントが見つかると楽しい事が生まれそうですね。
私自身が80年代を再生してみて得たヒントは「自己承認」です。自己承認の度合いが高い人は、心の深い部分で自分を信じ、大きな自信を持っている様に感じます。10代の私には、80年代のマジメにふざけていた大人達が自信に満ち溢れて見えました。それも肩の力が抜けた格好つけてない格好良さで!
自己承認できる自分になる為に、上手くいった時だけ自分を認めるのではなく、ありのままの自分を肯定する事を心がけて過ごしたいと思います。
皆さんなりの80年代をこの機会に調べて再生してみてください。
「マジふざ」な大人達が溢れていますよ。
使えるデザインスキルの紹介などしております。一度覗いてみてください。